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膝の痛みの原因と治し方【札幌円山整体院が教える膝の痛みに対するオステオパシー】

2025.05.17

 

膝の痛みは、スポーツや日常生活での動作、加齢など様々な要因で起こりやすいトラブルです。痛みを放置すると歩行や運動に支障をきたし、生活の質が低下します。

 

オステオパシーの視点から「膝の痛み」のメカニズムを解説し、骨格・筋膜・内臓・神経・体液のつながりを理解することで、なぜオステオパシーが効果を発揮するのかをご紹介します。

 

 

膝関節の基礎知識

 

◉骨と靭帯

 

大腿骨(だいたいこつ) と 脛骨(けいこつ)、膝蓋骨(しつがいこつ:いわゆる「膝の皿」)が関節を形成

前十字靭帯・後十字靭帯、内側・外側側副靭帯が安定性を担う

 

◉軟骨と滑液

 

関節軟骨:骨同士の摩擦を減らすクッション

滑液:関節内を滑らかに潤滑させる液体(水分+ヒアルロン酸など)

 

◉筋膜と筋肉

 

膝関節を動かす大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋などは「筋膜ネットワーク」で全身と連動。

緊張や癒着があると荷重分散が偏り、膝に過度なストレスがかかります。

 

 

 

 

 膝の痛みを引き起こすメカニズム

 

膝の痛みは複数要因が重なって生じます。

 

骨格のアライメント不良

O脚・X脚、骨盤の傾き → 膝にかかる荷重バランスが崩れる

 

筋膜の緊張・癒着

筋膜が硬くなると滑走不良 → 関節運動がスムーズにいかず痛みへ

 

滑液の循環不全

運動不足やこわばりで循環が滞る → 関節潤滑が悪化

 

内臓の影響

腎臓・膀胱・消化管の緊張が骨盤帯の可動性を制限 → 連鎖的に膝へストレス

 

神経学的要因

膝周辺の感覚神経・運動神経の過敏化 or 伝達異常 → 痛みの増幅・慢性化

 

 

オステオパシーによるアプローチ

 

オステオパシーは、全身をひとつのユニットとみなし、構造と機能のつながりを整えて自己治癒力を引き出します。

 

体液の循環改善

リンパ・静脈還流を促進し、関節内の循環を良くする

軟部組織のリリースでむくみや炎症を軽減し、潤滑作用を回復

 

骨格・筋膜のリリース

骨盤や股関節、足関節を調整し、膝にかかる荷重ラインを最適化

筋膜スリック技法で癒着を剥がし、筋肉の滑走性を高める

 

内臓へのアプローチ

腎臓や膀胱、大腸など骨盤内臓の動きを改善し、骨盤帯の柔軟性を高める

内臓の緊張緩和が、間接的に大腿や下腿につながる筋膜の緊張も軽減

 

 

 

 

自宅でできるセルフケア

 

軽いストレッチ

大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎを1日2回ほどゆっくり伸ばす

 

適度な運動

水中ウォーキングや自転車など、関節への衝撃が少ない有酸素運動

 

フォームローラーやテニスボールで筋膜リリース

太もも外側や内側、ふくらはぎをゆっくり転がしてほぐす

 

内臓の動きを助ける呼吸法

深い腹式呼吸で横隔膜を動かし、骨盤内臓のマッサージ効果を得る

 

 

 

 

おわりに

 

膝の痛みは、局所だけでなく全身(骨格・筋膜・体液・内臓・神経)が関与する複合的な問題です。

 

オステオパシーではこれらを総合的にアプローチし、自然治癒力を引き出すことで根本的な回復を目指します。

 

症状が長引く場合や強い痛みを伴う場合は、ぜひ専門家のケアを受けながらセルフケアを続けてみてください。

 

 


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